無意根山
北海道の山 ウィキペディアから
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無意根山(むいねやま)は北海道札幌市南区定山渓と虻田郡京極町にまたがる山。標高1464メートルで[2]、余市岳に次ぐ札幌市第2の高峰である[3]。
余市岳が1980年代まで一般的ではなかったのに対し[4]、無意根山は大正時代の末ころから登山とスキーの適地として人気があった[5]。
南北に1キロメートルほど続く[2]山頂部は平坦で半月形を示しており、東麓は傾斜25度を超える直線状の斜面となっている[3]。全体としては、山名の由来となった「箕」をひっくり返した形に見える[3]。
無意根山は第四紀初頭に2回の火山活動を行っている[8]。1回目の活動では、中新世の緑色凝灰岩や安山岩を貫いて無意根山基底溶岩が噴出し、2回目の活動でその上に山頂部溶岩が載せられた[8]。北にある長尾山や、南の中岳といった周辺の山々も、無意根山溶岩によって造られたものである[3]。
元山コースの開削前は、唯一の登山道であった[9]。
国道230号を挟んで薄別温泉の向かい側にある、宝来沢林道の第1ゲートから進入する[9]。標高680メートル地点の第2ゲートを過ぎ、電光坂を登ると、登山者名簿が置かれている丸太造りの宝来小屋がある[9]。
その後は見返り坂を登り[9]、小さな沢を渡ると大蛇ヶ原湿原に出る[10]。湿原を抜けて少し登った先に、無意根尻小屋が建っていたが[10]、2024年(令和6年)に焼失した[11]。
小屋跡の向かいから急な斜面を登り、元山コースと合流して稜線上に出る[10]。平坦だが長い道のりをたどると山頂に行き着くが、展望はよくない[12]。
さらに250メートルほど進むと至る、三角点が設置された旧山頂からは、羊蹄山やニセコ連峰といった山並みを眺めることができる[12]。また南端には、北海道大学山スキー部のケルンが積まれている[12]。
なお、かつては旧山頂から中岳への縦走路があったが、すでに藪に覆われており判然としない[13]。仮に中岳までたどり着けたとしても、それ以上先には道が延びていないため、無意根山まで戻るしかない[14]。
冬季のスキーツアーコースとして知られるが、夏道も開かれている[15]。
定山渓温泉から北海道道95号京極定山渓線をたどり、かつて豊羽鉱山で栄えた元山へ行き、無意根山荘跡の広場から山に取りつく[16]。
急坂を登り切ると、稜線上の千尺高地と呼ばれる場所に出る[15]。なだらかな尾根をたどっていくと、西側に大沼(ムイネシリポロトー)が見える[17]。
そのまま細い尾根を進んでいくと、薄別コースと合流する[17]。
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