海嘯
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「海嘯」のその他の用法については「海嘯 (曖昧さ回避)」をご覧ください。 |
海嘯(かいしょう、英: tidal bore)とは、河口に入る潮波が、垂直壁となって河川を逆流する現象である。潮津波(しおつなみ)、暴潮湍、暴漲湍(ぼうちょうたん)、潮汐段波(ちょうせきだんぱ)とも呼ばれる[1][2]。
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フランス語では「マスカレ(仏: Mascaret)」、中国語では大逆潮、大海嘯、涌潮、怒潮などとも呼び[2]、また通常の津波についても用いられる。日本でも、昭和初期までは地震による津波について呼ばれていた。
波形から段波と呼ばれる形状構造をとっているため、波の前面での破壊力が大きい。
海岸でこの現象が起こるのは、河口が広い三角江であり、発生する代表的な河川はブラジルのアマゾン川(これを特にポロロッカという)、パキスタンのインダス川、インドのフーグリー川、中華人民共和国の銭塘江、フランスのセーヌ川、イギリスのセヴァーン川である[2]。世界の河川や湾では、約80か所で確認される[3]。