気管支ブロッカー
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気管支ブロッカー(きかんしブロッカー、英: bronchial blockerまたは英: endobronchial blocker)とは、気管挿管後に気管チューブに挿入し、肺の右主気管支または左主気管支を閉塞させることで、胸部手術において肺の片側だけの換気(分離換気)をできるようにする器具である。閉塞部より遠位の手術側の肺組織が萎むため、術野が確保でき、胸腔内の臓器の手術操作が容易になる。
気管支ブロッカーは、ダブルルーメン気管支チューブ(DLT)の代替として、分離換気のために使用される。小児や小柄な患者では、最小のDLTでも太すぎる可能性があるために選択される[1]。
「ダブルルーメン気管支チューブ」も参照