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権威に訴える論証
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権威に訴える論証(けんいにうったえるろんしょう、英: argument from authority, appeal to authority)とは、命題が真であることを立証するために、権威によって裏付ける帰納的推論の一つである。統計を利用した統計的三段論法(英語版)の形をとることが多い[1]。権威がその主題に関しては専門ではなかったり、専門家の間でもその主題に関して意見が一致していない場合があり、権威に訴える論証は往々にして誤謬となる[1][2][3]。権威に訴える論証の逆は、発言者の権威の欠如などを理由にその主張を偽であるとする人身攻撃である。
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不明瞭な言葉でも、権威のある人の意見を正しいと思いやすく、影響されやすいという心理傾向のことを、権威への隷属(けんいへのれいぞく)という。ただし、単に権威が行った表明が真であると主張するだけなら誤謬とは言えない。それは真かもしれないが、単に証明できないか、権威に帰することで真であると仮定しているだけだった場合、その仮定自体は批評の対象となり、結果として実際には間違いが判明することがある。権威の表明と相反する批評が行われるとき、その表明を権威が行ったという事実は、批評を無視する論証とはなり得ない。