椋本の大ムク
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椋本の大ムク(むくもとのおおムク)は、三重県津市椋本にある国の天然記念物に指定されたムクノキの巨樹である[1][2]。
ムクノキ(椋木、学名:Aphananthe aspera)はアサ科[† 1]ムクノキ属の落葉高木で、日本・朝鮮半島・台湾、および山東半島以南の中国の温帯から亜熱帯に分布しており、日本国内では関東地方以西に分布している[2]。ムクノキは比較的成長が速く、大木になる傾向を持つ樹種であるが、その中でも椋本の大ムクは日本国内最大級のムクノキであり[3][4][5]、1934年(昭和9年)1月22日に国の天然記念物に指定された[1][2][6][7]。
椋本の大ムクは三重県を代表する巨樹のひとつであり、1990年(平成2年)に読売新聞社が選定した『新・日本名木百選』と[8]、1997年(平成9年)に三重県が選定した『みえの樹木百選』のひとつにも選ばれている[9]。また、環境省が2000年(平成12年)に実施した巨樹・巨木林フォローアップ調査によれば、ムクノキとしては日本第2位の幹囲を持つ巨樹である[10]。当地の地名「椋本」も、このムクノキ(椋木)に由来しているといわれる[5][11][12]。