格変化
ウィキペディア フリーな encyclopedia
格変化(かくへんか、case inflection)とは、格の区別を表す、名詞、形容詞、限定詞などの語形変化のことである。
語形変化による格は、ふつう接尾辞によって表される。マシュー・ドライヤー(英語版)による調査では、名詞が格変化する505の言語のうち、452言語は接尾辞によって格の区別を表す[1]。たとえば (1) のバツ語の例では、名詞 Lek’iv が能格であることが接尾辞 -v によって表されている。
接尾辞以外の手段で格を表す言語は珍しい。ドライヤーの調査では 38 言語が接頭辞、5 言語が声調の変化、1 言語が語幹の母音の変化によって格を区別する[1]。(2) は接頭辞で格を区別するトンガ語の例である。名詞 aJoni が ‘with John’ の意味であることが接頭辞 a- によって表されている。