新釈諸国噺
ウィキペディア フリーな encyclopedia
『新釈諸国噺』(しんしゃくしょこくばなし)は、太宰治の作品集。12編の短編から成る。1945年(昭和20年)1月27日、生活社より刊行された。定価は2円60銭だった[1]。
概要 新釈諸国噺, 著者 ...
新釈諸国噺 | ||
---|---|---|
著者 | 太宰治 | |
発行日 | 1945年1月27日 | |
発行元 | 生活社 | |
ジャンル | 小説 | |
国 |
![]() | |
言語 | 日本語 | |
形態 | B6判 | |
ページ数 | 213 | |
![]() | ||
| ||
テンプレートを表示 |
閉じる
井原西鶴の著作に取材し、太宰独特の趣向を凝らしている。太宰は冒頭の「凡例」で次のように述べている。
「わたくしのさいかく、とでも振仮名を附けたい気持で、新釈諸国噺といふ題にしたのであるが、これは西鶴の現代訳といふやうなものでは決してない。(中略) 西鶴は、世界で一ばん偉い作家である。メリメ、モオパツサンの諸秀才も遠く及ばぬ。私のこのやうな仕事に依つて、西鶴のその偉さが、さらに深く皆に信用されるやうになつたら、私のまずしい仕事も無意義ではないと思はれる」