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日本の雑誌 ウィキペディアから
『文藝』(ぶんげい)は、日本の文芸雑誌。1933年に改造社により創刊された[1]が、その後1944年から河出書房が引き継ぐ形で刊行を開始、1957年に河出書房新社となった際に休刊したが、1962年に復刊して現在に至っている。当初は月刊誌だったが、1980年代半ばからは季刊誌となった。復刊以降から公募の文藝賞を主宰し、若手の書き手を発掘している。
この『文藝』と、『新潮』(新潮社発行)、『文學界』(文藝春秋発行)、『群像』(講談社発行)、『すばる』(集英社発行)は「五大文芸誌」と呼ばれ、これらに掲載された短編・中編小説が芥川賞の候補になることが多い。
『文藝』に掲載されて芥川賞を受賞した作品は、宮原昭夫「誰かが触った」(第67回)、三田誠広「僕って何」(第77回)、高橋三千綱「九月の空」、高橋揆一郎「伸予」(ともに第79回)、唐十郎「佐川君からの手紙」(第88回)、藤沢周「ブエノスアイレス午前零時」(第119回)、綿矢りさ「蹴りたい背中」(第130回)、青山七恵「ひとり日和」(第136回)、鹿島田真希「冥土めぐり」(第147回)、若竹千佐子「おらおらでひとりいぐも」(第158回)、遠野遥「破局」(第163回)、宇佐見りん「推し、燃ゆ」(第164回)の12作品である。
1999年より、ムック本として『文藝別冊』「総特集」シリーズが「KAWADE夢ムック」で刊行している。姉妹編シリーズに「KAWADE道の手帖」があり、2005年から2014年までに発行した。
2019年に編集長に就任した坂上陽子は、表紙をカラフルにして、「韓国・フェミニズム・日本」など海外文学の積極的な推奨や「コロナと五輪」など社会問題を特集テーマに選ぶなど改革を実施し増刷を度重ね、部数や文学賞「文藝賞」への応募が増えた[2]。
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