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支承(ししょう)とは、橋梁において、上部構造(主桁・主構)と下部構造(橋台や橋脚)の間に設置する部材のことである。沓(くつ、シュー、shoe)とも呼ばれる。
橋梁では、温度変化の影響による主桁や主構(以下「上部構造」)の伸縮の吸収や耐震性向上を目的として、上部構造と橋台および橋脚(以下「下部構造」)を直接剛結せず、変形を吸収する部材を介して支持するのが一般的である(直接剛結しているものをラーメン橋とよぶ)。この部材を支承と呼び、上部構造の変形(回転・伸縮)を吸収し、上部構造の荷重を下部構造に伝達する役割を果たす。
近年、橋梁の巨大化、耐震性基準の強化により、支承部にかかる費用が大きくなった。総工事費の30%になることもあり、ラーメン橋や軽量化の図れる複合構造が採用される事例が増えるとともに、機能分離型支承なども検討されている。