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後頭動脈(こうとうどうみゃく)は、頭頸部の動脈の一つ。外頸動脈の枝。顔面動脈と同じ高さで後側より起こり[1]、顎二腹筋後腹の下方を通り、後頭部へと向かう。後頭部の頭皮と胸鎖乳突筋に栄養を供給する。また、背中と首の深部の筋肉にも供給する。
後頭動脈が起こる部位では、顎二腹筋後腹と茎突舌骨筋に覆われており、舌下神経が後より前に向けて巻きついている。上に向かい、内頸動脈、内頸静脈、迷走神経、副神経と交差する。
その後、環椎横突起と側頭骨乳様突起の間まで上昇し、水平に後方へ向かい、胸鎖乳突筋、頭板状筋、頭最長筋、顎二腹筋に覆われ、外側頭直筋、上斜筋、頭半棘筋へと向かう。
その後、さらに上に向かい、僧帽筋の頭蓋骨付着部位の筋膜と胸鎖乳突筋を貫き、頭皮の浅筋膜内を曲がりくねりながら上昇する。ここで多くの枝が分かれ、栄養を供給しながら、頭骨頂まで届き、後耳介動脈および浅側頭動脈と吻合する。
末端では大後頭神経とともに走行する。
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