建制派 (香港)
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建制派 (けんせいは、英語: Pro-establishment camp)は香港左翼団体、親中派[1]、親北派[2]とも呼ばれる香港の政治派閥のひとつ。 建制派は、中華人民共和国政府と香港特別行政区政府、両者により制定・執行される香港基本法、香港国家安全維持法、香港特別行政区の選挙制度の改善に関する全国人民代表大会の決定、および中国共産党の指導による「中国の特色ある社会主義」、「一国二制度」、「一国二制度での台湾統一」などの政策を支持している。
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建制派はさまざまな団体で構成されており構造が複雑である。派閥には民族資本家(中国語版)、旧イギリス領香港政府(中国語版)の一部の役人や公務員、地元の実業家(中国語版)、専門家階層の香港親共団体(中国語版)、伝統的な左派の労働組合、地元の社会団体や同郷会(中国語版)などがあり、その団体や個人らが概ね「一国二制度」の支持、《基本法》の順守、またはそれを反したとされる団体らの批判を主張する。 イデオロギー、政治的立場の面では建制派と民主派は対立しているが、特定の経済問題については同じ意見を持っているものもある。 逆に、建制派陣営の政治的スタンスは大体同じだが、経済的な問題では反対のスタンスをとる人も少なくない。
1997年に香港主権移行されて以来、建制派陣営の人物は行政府の上層部となり、地方選挙区直接選挙と職能団体選挙区での議席を組み合わせて立法会の支配権を維持してきた。 建制派陣営は、事実上の返還後の香港政府の与党連合である。 香港の行政長官は、香港法例(中国語版)の行政長官選挙条例により、どの政党にも所属できないことになっている。 政党の構成員は個人の資格で行政長官選挙に立候補できるが、「基本法」上行政長官が無所属であるべきと規定されるため、当選後は政党からの脱退が事実上義務付けられており、香港には「与党」が法律上存在しないことになる[3]。
民主派 (香港)、香港本土派、修憲派の各派や、反共メディアなどの親欧米派は、一般的に建制派を「保皇党 (香港)(中国語版)」[4][5]、「獻世派」[6]、「土共(中国語版)」[7]、「左仔」[8]、「港共」[9]などと揶揄する。