幸福号出帆
三島由紀夫の長編小説 / ウィキペディア フリーな encyclopedia
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『幸福号出帆』(こうふくごうしゅっぱん)は、三島由紀夫の長編小説。全20章から成る。密輸に手を染めるイタリア人混血の兄と、オペラ歌手志望の日本人の異父妹が、様々な恋愛模様や珍騒動を越え、逃避行の旅へ出帆する物語。現実とオペラ『カルメン』が交錯するスリリングな展開の娯楽的な趣の中にも、兄妹のまま永久に終わらない愛に旅立つ男女の純愛が描かれている。三島の妹・美津子(17歳で早世)の面影がヒロインに重ねられていることが看取される作品である[1][2]。
概要 幸福号出帆, 作者 ...
幸福号出帆 | |
---|---|
作者 | 三島由紀夫 |
国 |
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言語 | 日本語 |
ジャンル | 長編小説、恋愛小説 |
発表形態 | 新聞連載 |
初出情報 | |
初出 | 『読売新聞』1955年6月18日号-11月15日号 |
刊本情報 | |
出版元 | 新潮社 |
出版年月日 | 1956年1月30日 |
装幀 | 田崎広助 |
総ページ数 | 321 |
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1955年(昭和30年)、『読売新聞』6月18日から11月15日に連載された[3]。単行本は翌年1956年(昭和31年)1月30日に新潮社より刊行された[4]。文庫版は1978年(昭和53年)6月に集英社文庫、1996年(平成8年)7月にちくま文庫[4]、2010年(平成22年)11月に角川文庫で刊行された。