宋会要輯稿
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『宋会要輯稿』(そうかいようしゅうこう)は、中国の宋代の制度書の輯本。清の徐松が『永楽大典』中の宋代の官が編纂した会要の逸文を集めた。全800万字、500巻。
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『宋会要(中国語版)』の原本は明代に逸失したが、大部分は『永楽大典』に残っていた。清の嘉慶年間、学者の徐松の命により『永楽大典』からその逸文を蒐集して『宋会要輯稿』が出来上がった。全部で500巻近くあり、「帝系」・「后妃」・「楽」・「礼」・「輿服」・「儀制」・「瑞異」・「運暦」・「崇儒」・「職官」・「選挙」・「食貨」・「刑法」・「兵」・「方域」・「蕃夷」・「道釈」の17分野に分けられた。同書の中には多くの詔令・法令・奏議といった宋代の法制の内容が残されており、十中八九は『宋史』の志にないものであるため、宋代の法制を研究する上で重要な資料である。