安居
ウィキペディア フリーな encyclopedia
![]() |
この項目では、仏教の修行について説明しています。その他の用法については「安居 (曖昧さ回避)」をご覧ください。 |
安居(あんご)とは、それまで個々に活動していた僧侶たちが、一定期間、1か所に集まって集団で修行すること、およびその期間のことを指す[1]。雨期を意味する梵語(サンスクリット)の vārsika (または varsa 〈ヴァルシャ〉)、パーリ語での vassa を漢語に訳したものである[1]。
概要 仏教用語 Vassa, パーリ語 ...
仏教用語 Vassa | |
---|---|
パーリ語 | Vassa |
サンスクリット語 | vārṣika |
チベット語 |
དབྱར་གནས (Yarne) |
ビルマ語 |
ဝါတွင်း [wàdwíɰ̃] |
中国語 |
雨安居 (拼音: yu an ju) |
日本語 |
安居 (ローマ字: Ango) |
英語 | rain |
クメール語 |
វស្សា (UNGEGN: vôssa) |
ラオ語 |
ພັນສາ, ວັດສາ [pʰán sǎː], Watsa |
タイ語 |
พรรษา, วรรษา rtgs: phansa, 発音 [pʰān.sǎː] rtgs: watsa |
ベトナム語 | an cư |
テンプレートを表示 |
閉じる
本来の目的は、雨期には草木が生え繁り、昆虫、蛇などの数多くの小動物が活動するため、遊行(外での修行)をやめて1か所に定住することにより、小動物に対する無用な殺生を防ぐことである[1]。後に、雨期のある夏に行うことから、夏安居(げあんご)、雨安居(うあんご)とも呼ばれるようになった[1]。
また、法臘(ほうろう)は夏安居に参加するごとに一つ増えるとされた。