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『大相撲殺人事件』(おおずもうさつじんじけん)は、小森健太朗による日本の推理小説。続編である『中相撲殺人事件』、『小相撲殺人事件』についても扱う。
大相撲殺人事件 | ||
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著者 | 小森健太朗 | |
発行日 | 2004年2月 | |
発行元 | 角川春樹事務所(ハルキノベルス) | |
ジャンル | ミステリ、推理小説 | |
国 | 日本 | |
言語 | 日本語 | |
形態 | 新書判 | |
ページ数 | 236 | |
コード |
ISBN 978-4-75-842031-0 ISBN 978-4-16-775328-3(文春文庫) | |
ウィキポータル 文学 | ||
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中相撲殺人事件 | ||
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著者 | 小森健太朗 | |
発行日 | 2018年6月6日 | |
発行元 | 南雲堂 | |
ジャンル | ミステリ、推理小説 | |
国 | 日本 | |
言語 | 日本語 | |
形態 | 単行本 | |
ページ数 | 312 | |
コード | ISBN 978-4-52-326571-9 | |
ウィキポータル 文学 | ||
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ひょんなことから相撲部屋に入門することとなったアメリカ人のマーク・ハイダウェーが、力士として生活する中で、巻き込まれる事件を解決していくという内容。 2017年6月、文庫版の裏表紙のあらすじが衝撃的だというのでTwitter(後のX)で話題となり、急遽増刷と電子版の発売が決まった[1][2]。 続編には『中相撲殺人事件』、電子版のみの『小相撲殺人事件』があるが、タイトル通り、むしろ事件規模が小さくなっていく[3]。
アメリカ人、マーク・ハイダウェーは、ふとしたことから相撲部屋・千代楽部屋を訪れ、親方に見込まれる。 一方、部屋には所属力士の暁大陸宛の脅迫文が届き、暁大陸はその日の取組を厳重な警備の中行うこととなるが、取組が始まり、二人の力士が体をぶつけ合った途端、そこで爆発が起こる。 暁大陸は重傷を負い、対戦相手の力士は死亡した。テレビ中継を見ていたマークは、爆発の原因を隣りにいた親方の娘、聡子に教える。
マークは大学の学費を稼ぐことも兼ね、千代楽部屋へ所属することとなった。 最も位の高い暁大陸が入院中のため、2番手である前頭の千代弁天が一番風呂に入ったが、その後彼は首を切断された状態で発見される。 薪で焚く風呂は別棟となっており、風呂の中の様子は板格子の窓越しに覗くことができたが、入口には鍵がかかっており、風呂の隣の部屋で風呂を炊いていた力士以外に犯行は不可能かと目された。 しかしそこで、マークが疑義を申し立てる。
マークは幕ノ虎という四股名で正式に力士となる。 破竹の勢いで勝利を重ね、人気者となったが、幕内の初取組の相手が殺害されてしまう。 さらには、その後も取組相手に決まった力士が次々と殺害され続け、最終的に被害者は14人にも及ぶ。 マークはすべて不戦勝のまま千秋楽に挑む一方、聡子は不審な人物を見かけ、犯人の正体を知る。
聡子は、頭でっかちの万年幕下力士・御前山とともに、D県の新・国技館を訪れる。そこには知事とその秘書、女性の権利団体の会長を務める記者の3人の女性が、相撲の伝統が女性差別的だとして抗議に訪れていた。 抗議は一旦退けられるが、3人と聡子はまだ一般公開されていない国技館に入り込む。 しばらくして聡子は、土俵上で清めの儀式をしていた、行事を務めることもある神官が、土俵の真ん中で首を絞められ殺害されているのを発見する。 容疑者は聡子も含めた4人の女性に絞られたが、ここで御前山は、土俵には女性が上がれないタブーがあるため、土俵に上がらない限り神官の首を絞めるのが不可能である以上、これは密室であると主張する。 警察は犯人がそのような伝統を重んじるとは限らないと諭すが、そこに聡子たちを追ってきたマークが現れ、犯人たり得る人物は一人しかいないという。
複数の力士が殺害され、それぞれ左腕、右腕、右足を持ち去られるという事件が起こっている。 御前山は、占星術殺人事件や薔薇の女を引き合いに出し、力士たちの中でも最も優れた部位をそれぞれ奪い去り、最強力士のアゾートを作ろうとしていると主張する。 動機はともかく、胴体はマーク、左足は暁大陸か、別の部屋の横綱が狙われかねないという話が出たのち、千代楽部屋はその横綱の所属する部屋と合同で稽古をすることとなる。 稽古の場所はある渓谷の温泉宿だったが、そこで横綱が殺害され、左足が持ち去られているのを、2人の力士が発見する。 死亡推定時刻の関係上、実行するには小児窟と呼ばれる、出口が岩で半ば塞がれているため小柄な者しか通れない洞窟を抜けなくてはならず、それが出来そうな聡子と中学生の少年には犯行自体が困難だった。 そんな中、発見者の力士の1人からある疑問を聞いたマークは、真相に気づく。
大雨の中、千代楽部屋の一行を乗せた小型バスは山道で迷ってしまい、山奥の屋敷にたどり着く。 屋敷では顔中に包帯を巻いた大男に迎えられるが、電話が不通になっており、翌日まで泊まっていくことを促される。 男からは黒相撲なる、歴史の影に葬られた実戦相撲のことと、彼がその系譜を継ぐ者であるという話をされ、しかも千代楽部屋がその仇の系譜であり、今なお黒相撲の力士たちの怨念の対象であるという主張を受ける。 そういった折、一行は黒死館殺人事件の予告文を彷彿とさせる落書きを発見する。それは、千代楽部屋の面々の四股名をあらわしていると見られる殺害予告であり、それに応じるかのように、力士たちが次々と殺害されていく。
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