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基本信号に対して、その振幅、周波数、位相などを変化させることにより信号を伝送する方式 ウィキペディアから
変調方式(へんちょうほうしき、英: modulation method)とは、電気通信において、基本信号(搬送波)に対して、その振幅、周波数、位相などを変化させる(変調する)ことにより信号を伝送する方式である。
モールス通信やアナログ式の電話などでは、信号を断続させたり、音波をそのまま電気信号に変換して通信を行っている(ベースバンド伝送)。
しかし、例えば無線による音声通信(ラジオ等)において、音声信号を無変調で電波として送信することは、音声の周波数が低すぎるため現実的ではない。よって、音声信号を一旦、より高い周波数の信号に変換(変調)して送信し、受信側でまた音声信号に戻す(復調)ことにより信号を伝送する方式をとっている。
これは20世紀の始め頃、三極管に始まる各種の増幅作用を持つ真空管の発明により始まった、エレクトロニクスにより実用的に可能になった技術である。有線通信においても同じ頃に、多重化による設備の有効利用などを目的とし、無線通信と同様に搬送波を変調する方式が採用された。また、光通信は、光を変調することにより通信を行っている。
通信以外にも、特性が非線形なアナログの磁気記録媒体などにおいて、高周波の変調によって記録している。例えばビデオテープでは5MHz前後のキャリアに周波数変調でNTSCを記録している。
ラジオ放送の方式として広く知られている「AM」や「FM」といった用語は、元々は変調方式を指す用語である。一方たとえば、周波数偏移変調が「FSK」(K=keying)と呼ばれているのは、電信の操作(「電鍵」を操作することから、keyingと言う)に由来する。
以下では「アナログ変調」「デジタル変調」「パルス変調」に分類しているが、これは一元的な分類ではない。「アナログ変調」と「デジタル変調」という分類は、通信される情報に着目した分類である。それに対し「パルス変調」は、搬送波が矩形波である方式の総称であって、「アナログ変調のパルス変調」もあれば「デジタル変調のパルス変調」もある。
アナログ通信のための、振幅や周波数や位相などを連続的に変化させる変調方式である。ラジオ放送などで用いられている。
ディジタルな(離散的な、不連続な)情報の通信のための、振幅や周波数や位相などを不連的に変化させる変調方式である。
搬送波が矩形波である方式の総称である。
アナログな情報を標本化・量子化(A/D変換)し、エンコード(符号化)するのがパルス符号変調 (PCM)である。
他は、パルスの振幅・幅・位相などを変調する方式で、変化量が連続的な場合と離散的な場合の、両方がある。
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