壺焼き
壺状の陶器に食材を入れ密封し蒸し焼きにする調理法、およびその料理 / ウィキペディア フリーな encyclopedia
壺焼き(つぼやき)とは、壺状の深めの陶器に食材を入れ密封し、火にかけ蒸し焼きにする調理法である。
トルコ料理の羊肉と野菜を用いたテスティ・ケバブは、生の食材を壺に入れて調理するため、調理時間が6時間以上かかる場合もある。調理した壺ごと食卓に供されるため金槌で壺を割って食べる。 チュニジア料理にも同様の素材を用いた壺焼き料理ガルグレットがあるが、こちらは蓋を外して中の料理を皿に盛りつけて供される。ブルガリア料理にもトルコから伝わったとされるギョヴェチェという壺焼き料理がある。その他、アルジェリア料理等にも鶏肉を用いた壺焼き料理などがあり、料理法として広い地域に伝播している。
また、ロシア料理のガルショーク[1](горшок、ロシア語で深鍋を意味する)[2]は、深めの陶器にあらかじめ火を通したシチューを入れ、パイ生地で蓋をしてオーブンで蒸し焼きにするもので、ポットパイに似ているがこれも壺焼き料理の一種とされている。これの、きのこが入っている物は、日本ではグリヴィーまたはグリブイ[3]、グルブイ(грибы)もしくはグリバーミ(грибами)(どちらもロシア語できのこを意味する)と呼ばれる。