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壮年(そうねん)とは、社会的に重責を担う働き盛りの時期である。概ね生産年齢人口に属する年齢層のうち中盤から後半にかけての年齢層に相当する。しかし近年では働き盛りとは思えないような年齢層の事を壮年という、実質的に老年、高齢者の言い換え語として使われる誤用が目立つ。現代では25歳から39歳まで、広くは25歳から64歳までの世代を指す[1][2][3]。
カール・グスタフ・ユングは、人生を少年期、青年期、壮年期、老年期の4つに分けた[4]。ユングは壮年期について内的価値に関心が向かう時期と位置づけた[4]。
なお、その後の学説ではエリク・H・エリクソンがライフサイクルの発達段階として8つに区分し、乳児期、幼児前期、幼児後期、児童期、青年期、成人前期、成人後期、老年期を設定した[5]。また、ダニエル・レヴィンソンはライフサイクルを生活構造の発展として未成年期、成人前期、中年期、老年期、晩年期の5つに分けた[6]。これらの学説では壮年期は用いられていない。
現在は時代の推移・変化と共に、30代後半からを壮年期ということが多い[2][3]。内閣府では25〜39歳を壮年期としている[7]。市区町村では40〜64歳が比較的用いられている[8][9][10][11][12][13][14][15][16]。
過去には、厚生労働省の提言『健康日本21』の資料では、幼年期0〜4歳、少年期5〜14歳、青年期15〜24歳、壮年期25〜44歳、中年期45〜64歳、高年期65歳以上という区分をしており[17]、高齢期の74歳までを前期高年期、75歳以上は中後期高年期と区分していた[18]。
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