緑のカーテン
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緑のカーテン(みどりのカーテン)とは、植物を建築物の外側に生育させることにより、建築物の温度上昇抑制を図る省エネルギー手法である。または、そのために設置される生きた植物を主体とした構造物である。
その効果としては、窓をおおうように設置されることによりカーテンとしての遮光のほかに、建築物の外壁により蓄積された熱の軽減や、植物の蒸散作用(じょうさんさよう)の時に発生する気化熱によって周囲の温度を抑制したり、植物の光合成の過程で発生する二酸化炭素を吸収して地球温暖化の緩和をしたり、酸性雨や紫外線や急激な温度変化による外壁の劣化を軽減したりすることも考えられる。そして植物の観賞や果実の収穫も期待されている。
また、木などで日差しを防ぐ物をグリーンカーテンともいう。
環境技術としては壁面緑化(へきめんりょくか)にあたるもので、「緑のカーテン」という呼称は、個人や市民ベースの省エネルギー運動の範囲での比較的小規模な構造物を指すことが多い。そして大規模な壁面緑化には、外壁に直接植栽する手法などもあるが、「緑のカーテン」と言った場合には、つる植物などを窓を覆うように繁茂させたカーテン状の構造物を指すことが多い[1]。