埋れ木
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この項目では、木が地中で長い年月をかけて変成したものについて説明しています。平安時代に成立したと見られる日本の物語については「埋れ木 (物語)」をご覧ください。 |
埋れ木(うもれぎ、英語: bog-wood)は、樹木の幹が、地殻変動や火山活動、水中の堆積作用などによって地中に埋もれ、長い年月をかけて圧力や熱を受けたために変成し、半ば炭化したもので、亜炭もしくは褐炭[1]の一種である。「埋木」「埋もれ木」とも表記し、岩木とも言う。森林は埋没林と呼ばれる。
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(米国マサチューセッツ州ナンタケット島のナンタケット・フォレスト(英語版))
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/5/52/Czarny-d%C4%85b-rze%C5%BAba.jpg/160px-Czarny-d%C4%85b-rze%C5%BAba.jpg)
ミエチスラフ・ヴォイトコフスキ(英語版)作。長く土に埋もれていたことで趣きを増した自然木の造形美や造形の妙は芸術家のインスピレーションに繋がることもある。
炭化は表面で著しく、内部は褐色で木理を残す。石炭採掘の副産物として得られ、木理の美しいものや造形面で魅力的は特徴を持つものは、彫刻を始めとする芸術作品や、埋れ木細工のような工芸品、その他一般的な趣味の造形、屋内空間やアクアリウムを飾る自然木としての空間演出用の小物[2]などに用いられる。また低品位炭として家庭用の燃料とする。