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日本の短編映画 ウィキペディアから
『地獄のテレワーク 電脳戦士ヤスダ対暗黒企業』(じごくのテレワーク でんのうせんしヤスダたいあんこくきぎょう)は、2020年の日本の短編映画。監督は中元雄。完全リモートワークで制作が行われた[1]。
新型コロナウイルス感染拡大の影響で外出自粛が呼びかけられる中、全員が自撮り撮影を行い、全て在宅作業での製作をもって完成された短編映画作品。2020年4月15日に監督の中元雄が製作を発表し、メイン女性キャストの募集が行われた[2]。同月22日に、マンションの住人役エキストラが募集された[3]。5月3日に中元のYouTubeチャンネルで配信された。
中元が2018年のアメリカ映画『search/サーチ』を公開当時に鑑賞した際に感動を覚えたことから、本作も同作に倣い、キャストがFaceTimeを使用しているようなほぼ全編PC画面風の構成に仕上がっている[4]。また、終盤の展開は『街頭技巧 ストリートテクニック』の影響を受けているという[5]。
本作公開後に松竹が募集を開始した「#リモート映画祭」にも参加。既定の動画時間を越えているものの、映画祭開催前に制作されていたことから特例での参加が認められた[6]。一次選考を通過し、グランプリ候補作品22本のうちの1本となった[7]。
プログラマー・ヤスダの趣味は盗撮。隣の部屋に越してきた女性の部屋にもカメラを仕掛け、覗き見を外出自粛中の楽しみとしていた。会社の遠隔会議で説教を受けた腹いせに、この日も隣室の女性を覗き見していたヤスダだったが、その女性はとんでもない行動をとりだす。はたしてヤスダはヒーローになれるのか。
同じくリモートワークでの映画製作に取り組んだ映画監督の上田慎一郎は、本作のエンタテインメント性と技術力を高く評価し、終盤の展開でテンションがあがったと述べている[8]。映画監督の松本大樹は、本作と上田の『カメラを止めるな!リモート大作戦!』を視聴したことをきっかけにリモート映画『はるかのとびら』の制作に取り掛かったという[9]。
特例での参加が認められた松竹による「#リモート映画祭」では、映像戦略室長の片岡佑輔による推薦で「松竹社員が選んだ、イチ押し作品(7月10日時点)」の1作に選ばれ、特別プロモーション・ムービーに本映画も使用されている。片岡は「盗撮映像を使って物語を進めるアイディアに脱帽」「意外過ぎる展開の連続が、映画『search/サーチ』に通じる」との推薦コメントを出している[10]。
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