地域学(ちいきがく、regionology)とは、人文科学考古学歴史学文学言語学文化人類学民俗学民族学)、社会科学環境学地政学地理学)及び自然科学医学生態学地学地質学)にわたる学際的視座とフィールドワークなどによる主体的視座によって総合的に地域を研究する学問である。ウォルター・アイサード(Walter Isard)による地域科学(regional science)は、意味ある地域か諸地域のシステム(domain)に関連する、経済的、政治的、社会的、文化的、および心理的諸要因あるいは諸局面の総合的かつ包括的研究[1]として位置づけられるが、地域学における「地域(region)」は、「物語能力(narrative competence)」などによる主体的アプローチによって日常生活圏域(living area)から共時的かつ通時的に一つの全体として措定される「地域(living sphere)」にまで敷衍される[2]。日本においては赤坂憲雄の「東北学」をその嚆矢とする。

地域生態学

類似の学際に地域生態学がある。これは通常の生態学のように動植物そのものの生理生態を細かく追っていくのではなく、常に動植物が生活する空間の評価およびそれに伴う保全・創成を探ることを目的としており、健全なランドスケープ・好ましい地域環境をどのように獲得できるかを、自然科学的生態と合わせて人文科学的さらに社会科学的生態まで合わせた側面から解明しようとしていく学域である[3]

関連項目

脚注

外部リンク

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