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鎌倉時代中期の公卿 ウィキペディアから
土御門 定実(つちみかど さだざね)は、鎌倉時代中期の公卿。権大納言・土御門顕定の子。官位は従一位・太政大臣。土御門太政大臣と号する。
以下、『公卿補任』の記事に従って記述する。
内大臣にならずして従一位に叙せられ、その後に大臣に準じて朝参すべしと宣下を受けた二例目が土御門定実である。しかし、准大臣宣下のあと内大臣を経て太政大臣に至った点が堀川基具とは異なる。
土御門定実は『徒然草』第196段に登場する。神輿の前駆を勤める源氏公卿の作法のことで、一門の久我通基に対して疑問を投げかけている。また自身に先立って薨去した息男の大納言雅房が『徒然草』第128段に登場し、近衛大将に任ぜられかけたのに事実無根の讒言がもとで大将に任ぜられなかったことが描かれている。両段に共通していることは、同じ村上源氏中院流の中でも土御門家からはついに近衛大将が任じられなかった、という点である。ちなみに、父土御門顕定も近衛大将任官を望んでいたが果たせず、突然に出家したことが『増鏡』に見えている。
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