名古屋鉄道デセホ700形電車
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名古屋鉄道デセホ700形電車(なごやてつどうデセホ700がたでんしゃ)は、現・名古屋鉄道(名鉄)の前身事業者である旧・名古屋鉄道が、1927年(昭和2年)より導入した電車である。
概要 基本情報, 運用者 ...
名古屋鉄道デセホ700形・750形電車 名鉄モ700形・モ750形電車 | |
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名鉄デセホ700形701 | |
基本情報 | |
運用者 | 旧・名古屋鉄道→名岐鉄道→名古屋鉄道[1] |
製造所 | 日本車輌製造本店[1] |
製造年 |
デセホ700形:1927年[1] デセホ750形:1928年[1] |
製造数 |
デセホ700形:10両[1] デセホ750形:10両[1] |
廃車 |
モ700形:1998年4月[2] モ750形:2001年12月[2] |
主要諸元 | |
軌間 | 1,067 mm(狭軌) |
電気方式 | 直流600 V(架空電車線方式) |
設計最高速度 | 88.5 km/h[3] |
車両定員 | 100人(座席44人)[* 1] |
自重 | 25.41 t |
全長 | 15,024 mm[* 2] |
全幅 | 2,438 mm |
全高 | 4,172 mm[* 3] |
車体 | 半鋼製 |
台車 | 日車ボールドウィン[* 4] |
主電動機 | 直流直巻電動機 TDK-516-A |
主電動機出力 |
52.2 kW (端子電圧500 V時一時間定格) |
搭載数 | 4基 / 両 |
駆動方式 | 吊り掛け駆動 |
歯車比 | 2.65 (61:23) |
制御方式 | 電動カム軸式間接自動加速制御 |
制御装置 | ES-155 |
制動装置 | SME非常直通ブレーキ |
備考 | 主要諸元は車両設計認可申請時[7]。台車の諸元など一部データは現・名鉄成立後、1956年(昭和31年)現在[6]。 |
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同時期に導入されたデボ650形が従来車と同様に木造車体を採用したのに対して、デセホ700形は構体主要部分を普通鋼製とした半鋼製車体を旧・名古屋鉄道の保有車両として初めて採用した[1]。翌1928年(昭和3年)にはデセホ700形の改良型と位置付けられるデセホ750形電車が導入された[1]。
デセホ700形およびデセホ750形は、後年の現・名鉄成立に伴って実施された形式称号改訂に際してモ700形およびモ750形と形式称号を改め[8]、モ700形は1998年(平成10年)まで[2]、モ750形は2001年(平成13年)まで[2]、それぞれ最長70年以上にわたって運用された。
本項では、デセホ700形およびデセホ750形の両形式について詳述する。