台湾総督府鉄道
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台湾総督府鉄道(たいわんそうとくふてつどう、旧字体:臺灣總督府鐵道󠄁)は日本統治時代の台湾総督府が経営した鉄道である。
概要 台湾総督府鉄道, 基本情報 ...
台湾総督府鉄道 | |
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1940年代の鉄道部建物 | |
基本情報 | |
国 | 台湾 |
所在地 | 台湾 |
開業 | 明治二十八年(1895年)6月10日 |
廃止 |
昭和20年(1945年)10月25日 台湾省行政長官公署に改組 |
所有者 | 台湾総督府 |
詳細情報 | |
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台湾総督府鉄道の営業収入の過半は、鉄道貨物輸送によるものであった。主要貨物は、砂糖、米、石炭、木材、肥料の5品目であり、1913年貨物総輸送量の50パーセントを占めた。とりわけ砂糖(15パーセント)、米(11パーセント)、石炭(11パーセント)が三大貨物であった。台湾総督府鉄道は、貨物運賃政策によりこれらの貨物の吸収に努めた。砂糖、米、石炭、食塩、肥料等は総督府の産業育成策あるいは殖産興業政策に呼応し、当初の運賃の半額になった。この低運賃政策は、土着の輸送業を破壊しつつ、鉄道への吸貨を促進した[1]。
交通局鉄道部の他にも、営林所による阿里山線(現在の阿里山森林鉄路)や製糖会社の専用線や私鉄線なども存在していた。