古墳
古代日本の墳墓の1種 / ウィキペディア フリーな encyclopedia
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古墳(こふん)とは[1][2][3][4][5][6][7][8]、
- 原義・第1義としては、「古い墓」「古人の墓」を意味する。日本では少なくとも平安時代中期以来の日本語(漢語)である[注 1][注 2]。
- 第2義・考古学的語義・近代以降現代の語義としては、「墳丘墓」・「盛土(封土)をした古代の墳墓」を意味する[6][7]。
- 最狭義には、日本の古代に属する一時代(古墳時代という)に築造された特定の形態の墳丘墓を指す歴史用語である[4]。高塚(たかつか)ともいう[5][6]。
東アジアにおいて権力者の墓として墳丘墓が盛んに築造された[3]。本項はこれ以降、特筆しない限りは日本の古墳について解説する。
「古墳」という日本語は、古代[9]から近世[2]にかけては「古人の墓」全般を指す語であったが[7]、墳丘をもつ墓が知られていたより古い時代(弥生時代)にも存在することが考古学の発展によって判明して以来[6]、「前方後円墳出現以降の、墳丘をもつ古い墓」を指す語に変わり[1]、弥生時代に続く古墳築造の隆盛期を「古墳時代」と呼ぶようになった。現在の日本史では、一般的に「3世紀半ばから7世紀頃にかけて日本で築造された、墳丘をもつ墓[2][3][11]/高塚の墳墓[4]」を「古墳」と呼び、他方、弥生時代の墳丘墓は「墳丘墓」[11]、奈良時代の墳丘墓は「墳墓」[11]、中世の墳墓は「中世墳墓」[4]、近世の墳墓は「近世墳墓」[4]と呼んで、それぞれに区別する。
また、現代日本語の「古墳」は、国際的に通用する普通名詞として用いるか(※第2義)、日本の古墳のみを指す固有名詞に近い語として用いるかという(※第3義・最狭義)、未だ明確に定義されない異なる語義が並立しており[6]、この点に断り無くどちらか一方の意味で用いられることにより、時として齟齬が生じる。
現代日本語「古墳」に相当する現代英語は kofun [12]が通例であるが、"ancient burial mound" [13]など mound(意:塚、墳丘墓、ほか)に説明を付け加える形でのかなり曖昧な言い回し[14]も多く、特に日本に限定する場合は "in Japan" を付け加える[注 3]などする。