厨子(ずし)は、収納具の一種。おもに仏像や経典などを納めておく戸棚で、前面が両開きの戸になっている[1]。次のような用途で用いられるものである。龕(がん)ともいう。
- もとは厨房用から始まった[2]。厨房で調理道具や食材等を納めるために使った収納具(「厨」は「厨房」を指す)。
- (派生して)身の回りの品を納めるために使った収納具。室内装飾の役割も果たした。
- (派生して)仏像・仏舎利・教典・位牌などを中に安置するための収納具。仏龕(ぶつがん)とも。仏具の一種と位置づけられる。仏壇も厨子の一種と分類することもできる。