南部沿岸戦線 (南北戦争)
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南北戦争の南部沿岸戦線(なんぶえんがんせんせん、英: Lower Seaboard Theater of the American Civil War)は、アメリカ合衆国の南東部海岸地域(サウスカロライナ州、フロリダ州、アラバマ州、ミシシッピ州、ルイジアナ州およびテキサス州)、およびミシシッピ川の南部(ルイジアナ州ポートハドソンから南)で起こった主要な陸軍と海軍の軍事作戦行動である。
内陸部での作戦行動は、ミシシッピ川の東で起こったものを西部戦線に、ミシシッピ川の西で起こったものをミシシッピ川流域戦線に含める。ウィリアム・シャーマンの海への進軍の到達点として起こったジョージア州海岸での作戦行動は西部戦線に含まれている[1]。
アメリカ合衆国国立公園局によって作られた作戦の分類では[2]、これらの戦闘を低地海岸戦線と湾(メキシコ湾)接近作戦行動と呼んでいるが、本稿で用いられるものよりもよりきめ細かなものになっている。国立公園局の小さな方面作戦は省略し、幾つかは纏めて大きな括りにした。この戦線での国立公園局分類のうち31の戦闘のみを詳述する。1861年のポートロイヤル遠征が加えられているが、これは国立公園局の分類には入っていない[3]。