十字架を担うキリスト (ボス、ウィーン)
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『十字架を担うキリスト』(じゅうじかをになうキリスト、独: Kreuztragung Christi、英: Christ Carrying the Cross)は、初期ネーデルラント絵画の巨匠ヒエロニムス・ボスが初期の1490-1500年ごろに板上に油彩で制作した絵画である[1][2][3][4]。ボスによる同主題の作品はマドリードの王宮にもあるが、本作はそれ以前に描かれた作品である。本来、三連祭壇画の左翼パネルであった[1][5]が、上部が切断されており、もっと細長い画面であった。この祭壇画の中央パネルと右翼パネルは現存していない[2]。来歴など詳細は不明である[1]。作品は、1923年にウィーンの美術史美術館に収蔵された[4][5]。