区域麻酔
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区域麻酔(くいきますい、英: regional anesthesia)とは、意識に影響を与えることなく、身体の特定の部位の痛みを取り除く(局所の疼痛緩和)ことを目的とした一連の麻酔法の総称である。広義の局所麻酔を意味する麻酔科学の専門用語である。これらの麻酔法は、麻酔薬(主に局所麻酔薬)を標的へ投与することで、神経の機能を一時的かつ可逆的に抑制し、それによって無感覚になり、患者は痛みから解放される。このような 「部分麻酔」は、1回の注射、あるいは痛み止めのカテーテルを留置することによって行われ、手術後も効果的な痛み止め治療を継続することができる。区域麻酔と全身麻酔の組み合わせは、併用麻酔(英: Combination anesthesia)(ドイツ語版)と呼ばれる[1][2]。