中日国際輪渡有限公司(ちゅうにちこくさいりんと、英:China-Japan International Ferry Co.,Ltd)は、中国・上海市に本社を置く海運企業。
中国遠洋運輸総公司(COSCO)と日本側の「日中国際フェリー」の合弁により、1985年に設立。戦後初の日本-中国間のフェリー航路として大阪・神戸-上海間の航路を運航する[2]。
- 1984年9月29日 - 太平洋汽船が中心となり[3]、日本側の出資企業「日中国際フェリー」設立[1]。
- 1985年
- 5月30日 - COSCO・日中国際フェリー各120万米ドルの出資により[4]、会社設立[1]。
- 6月26日 - 試験運航開始[5]。
- 7月6日 - 上海発便から営業運航開始[6]。
- 1987年 - 薩摩川内港への年1-2回の臨時寄港を開始[1]。
- 1994年4月23日 - 新造船「新鑑真」就航[7]。
- 1988年 - 横浜港への寄港を開始[1]。
- 1995年 - 横浜港への寄港を終了[1]。
- 2020年
- 1月28日 - 新型コロナウイルス対策に伴い旅客輸送を停止[8]。
- 10月 - 上海フェリーの事業停止に伴い、同社の「蘇州號」を譲受し週2往復体制として11月まで上海-大阪間での運行を継続[9]。
- 12月 - 蘇州號の運航ルートを新鑑真同様の大阪・神戸各港隔週運航に変更する[9]。
- 2024年6月 - 新造船「鑑真号」就航・旅客輸送を再開予定[10]。
- 新鑑真[7]
- 1994年4月就航。14,543総トン、全長156.7m、幅23.0m、航海速力21ノット。
- 旅客定員355名。貨物積載数:218TEU。尾道造船尾道工場建造。
- 蘇州號[12]
- 2020年上海フェリーから譲受。14,410総トン、全長144.7m、幅22m、航海速力21ノット。
- 貨物積載数:200TEU。
- 就航予定の船舶
- 鑑真号[13]
- 2024年就航予定。約2万総トン、全長167.2m、幅25m。航海速力21ノット。
- 旅客定員192名。金陵船舶建造。
- 過去の船舶
- 鑑真[4]
- 1985年7月就航。9,009総トン、全長166.6m、幅22.1m、航海速力25.5ノット。
- 旅客定員500名。貨物積載数:128TEU・乗用車97台。三菱重工業下関造船所建造。
中国航路に来春からRORO船就航の可能性大 - 内航近海海運1984年11月号 74頁
松本勇「転換期を迎えた中国海運と長崎港の対応 -1961年~1985年における中国商船隊発展の推移を中心として」 - 調査と研究第17巻1号(長崎県立大学国際文化経済研究所 1986年)11-63頁
雑貨輸送も大いに期待できる日中フェリー - 内航近海海運1985年7月号 80頁
関係会社の事業 日中国際フェリー株式会社 - 三十年史(太平洋汽船 1986年)115-117頁
尾道造船設計部「日中国際フェリー新鑑真の概要」 - 船の科学1994年9月号28-34頁
「新造船写真集 輸出RORO貨客船 魯迅」『船の科学』1992年11月号、7頁