ヴィンテージ
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この項目では、ワイン用語およびその派生語としてのヴィンテージについて説明しています。その他の用法については「ヴィンテージ (曖昧さ回避)」をご覧ください。 |
ヴィンテージまたはビンテージ(英: vintage)とは、ワインにおいて、ぶどうの収穫から醸造を経て、瓶詰めされるまでの工程を表す言葉である。語源はフランス語の"vendange"で、さらに遡ればラテン語の「ぶどうを収穫する」という意味からきている。
ワインに使われているぶどうの収穫年の記載のこともヴィンテージと呼ばれる(異なった収穫年の物を混合していたり、国や地域の規則で収穫年を表示出来ないなどの理由で、収穫年が記載されていない物は「ノンヴィンテージ」と呼ばれる)。英語の"vintage"は、「~の頃」、「時代」などを意味し、"a clock of ancient vintage"(古い時代の時計)などの使い方をする。
フランスのアペラシオン・ドリジーヌ・コントロレでは同一年に一定の区域から収穫されたぶどうのみを使って醸造されるワインにのみ収穫年(ヴィンテージ)表記が許される。
当たり年のワインは「ヴィンテージ・ワイン」と呼ばれ、高級ワインの代名詞である。転じて、名品や、年代物の楽器・オーディオ製品・カメラ・衣料品・自動車などの古い希少品の意味に用いられている。英語圏には「ヴィンテージ」のつく商標や商品が多数あり、年代物の名品風の意匠や古い設計を採用する、古い感じの動作を再現するといった方向性として使われる。そこからさらに転じて、単に古い物をヴィンテージとする用法がある。Appleは製品販売終了から5~7年の製品を「ヴィンテージ製品」としてソフトウェアの問題対策は行うが、ハードウェアは補修部品の在庫があれば修理するとしている[1]。