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レーダー警報受信機(レーダーけいほうじゅしんき、英語: Radar Warning Receiver, RWR; レーダー警戒受信機とも)は、自衛用の電子戦支援(ESM)装置の一種。レーダーから発せられる電波を探知し、そのレーダーの形式、識別および方向などの情報を提供する広帯域受信機である[1]。
RWRシステムは、通例、基本的な機能として捜索機能を備えており、ノッチフィルタにより連続波(CW)信号から防護された広帯域受信機(クリスタルビデオないしIFM式)がその機能を果たす。また、CWまたは高デューティ比信号に対応するため、狭帯域受信機も搭載される。例えばパルスレーダーによる電波を受けている場合、RWRシステムは下記のような信号諸元の解析を行い、そのレーダーの種類・動作モードおよび位置の特定を行う[1]。
1966年にアメリカ軍で採用されたAN/APR-25のように、もっとも原始的な機上用RWRシステムの場合、インターフェースとしてはベクトルスコープが用いられており、受信信号をあらわす輝線の向きと長さによってその方向(通常、平均方位の周りで不規則に変化していた)と強度が表示されるのみで、その信号がどのような種類のレーダーがどのようなモードで発したものであるかなどの分析は加えられていなかった。ベトナム戦争後期にはデジタルディスプレイが導入された。これは、脅威の種類を分析し、スクリーン上にシンボルとして表示することができる[1]。現代のシステムでは、例えばSu-27 フランカー戦闘機で使用されているL-006 ベリョーザ(SPO-15)の場合、受信した電波を、内蔵の情報ライブラリーと照合して脅威電波の識別とその度合いの分析を行い、その方位と距離、レーダーの形式を表示できるようになっている[2]。
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