レーゼドラマ
上演されることではなく読者が読むことを想定して執筆された戯曲 / ウィキペディア フリーな encyclopedia
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レーゼドラマ(Lesedrama)は、上演を目的とせず、読まれる[注釈 1]ことを目的に書かれた、脚本形式の文学作品のこと。ブーフドラマ(Buchdrama)とも言う。戯曲の一種とされる。対義語はビューネンドラマ(Bühnendrama)。いずれもドイツ語で、レーゼは「読む」、ブーフは「本」、ビューネンは「舞台の」という意味である。
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なお、英語におけるクローゼット・ドラマ(Closet drama)は、ほぼ同義の概念である。また、「書斎劇」という漢字語も存在する[1]。
シナリオ(映像作品の脚本)の形式で書かれたレーゼドラマを、レーゼシナリオという場合もある。
演劇評論家の岩淵達治は、平凡社世界百科事典に「近年の新しい演劇の試みのなかでの劇空間の拡大、また素朴な演劇性の再発見は、すべてのレーゼドラマの上演を可能にしたが、逆に最近の身体言語による演劇から見ると、従来書かれてきた戯曲はすべてレーゼドラマに等しいものだということもできよう」と書いた。[2]