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レンジャー V-770(Ranger V-770 )は、1930年代にアメリカ合衆国のフェアチャイルド・エンジン&エアクラフトのエンジン部門により開発された航空機用空冷 倒立V型エンジンである[1]。
1931年に空冷直列エンジンのレンジャー 6-440を基にして「V-770」は設計図面に現れ、ヴォート XSO2U-1 偵察機に搭載されてテストされた。1938年にカーティス SO3Cシーミュウ 偵察機に搭載されてテストされ、低速飛行時のオーバーヒート傾向を伴う信頼性の問題が発見された[2][3]。1941年により熟成された「V-770」がXAT-14 ガナー 試作機に搭載され、量産型のフェアチャイルド AT-21 ガナー 練習機へ採用するに満足な結果を得た[4]。
1941年から1945年に生産された「V-770」はアルミ合金製の2分割クランクケース、アルミ合金製シリンダーヘッド、アルミ合金製冷却フィン付の樽形シリンダーを有していた。「V-770」は非常に数少ない量産に入ったV型、直列、空冷エンジンの一つであった。このエンジンは比較的少数が175機生産された双発練習機のフェアチャイルド AT-21 ガナー[5]と2機のベル XP-77を含むアメリカ陸軍航空軍の航空機に使用された。
(SGV-770C-1)Janes Fighting Aircraft of World War II (1989) [1]より
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