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レルゾライト
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レルゾライト(英語: Lherzolite)あるいは複輝石かんらん岩は、超塩基性火成岩に分類されるかんらん岩の一種である。50%-90%のかんらん石のほかに斜方輝石と単斜輝石を含む粗粒な岩石で、副成分としてクロムスピネル、ザクロ石を含む。レルゾライトはオフィオライト複合岩体の下部、アルプス型かんらん岩体、中央海嶺に伴う破断帯、アルカリ玄武岩やキンバーライトパイプ中の捕獲岩から産する。スピネルレルゾライトは玄武岩質マグマの供給源の一つである。
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最も浅い部分で形成されたレルゾライトは、玄武岩質成分にやや枯渇するが、より深いところでは玄武岩質成分に肥沃なレルゾライトとなる。肥沃なレルゾライトのなかでも浅い深度(20-30 km)で生成したものは斜長石を含み、斜長石レルゾライトとなる。より深いところでは斜長石は不安定でスピネルに置き換わり、スピネルレルゾライトとなる。さらに深いところ(約90 km)では、パイロープが最も安定なアルミナ相となる。パイロープを含むザクロ石レルゾライトは深さ300kmまで広がる上部マントルの主要な構成成分である。