リフレクトロン
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リフレクトロン(reflectron)もしくはリフレクター(reflector)、イオンミラー(ion mirror)は、飛行時間質量分析計(TOF-MS)の装置に用いられる、静電場を用いて荷電粒子の飛行する向きを反転させる装置である。
TOF-MS 装置内でリフレクトロンを用いることによって、同一の質量電荷比で異なる運動エネルギーをもった荷電粒子を時間軸上で収束させ、(ほぼ)同じ時間で検出器に到達させることが可能となる。そのため、TOF-MS の初期加速過程における誤差を補償し、質量分解能を改善することができる。
リフレクトロンはロシア人科学者ボリス・アレクサンドロビッチ・マミリン(Boris Aleksandrovich Mamyrin)によって、1973年に発明された[1][2]。