メラムプース
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メラムプース(古希: Μελάμπους, Melampūs)は、ギリシア神話の有名な占い師、予言者である。「黒い足」の意。メランプース、あるいは長母音を省略してメラムプス、メランプスとも表記される。
アミュターオーンとペレースの娘[1](あるいはアバースの娘[2])エイドメネーの子で、ビアース[1]、アイオリアー[3]、ペリメーレーと兄弟[4]。ティーリュンスの王プロイトスの娘イーピアナッサとの間に[2]、アンティパテース、マンティオス[5]、アバース[6][7]、あるいはメガペンテースの娘イーピアネイラとの間にアンティパテース、ビアース、プロノエー、マントーをもうけた[8]。
メラムプースは自ら占術を作り出し[1][9]、初めて薬と清めの儀式による癒しを行ったとされ、彼の子孫にはポリュイードス、アムピアラーオス、テオクリュメノスなど多くの優れた予言者が現れた。またヘーロドトスによるとメラムプースはエジプト学に長け、ディオニューソス(いわゆるオシリス神)の儀礼をギリシアに紹介したとされる[9][注釈 1]。ヘーシオドスはメラムプースの叙事詩を書いたと伝えられている。