![cover image](https://wikiwandv2-19431.kxcdn.com/_next/image?url=https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/a/a5/2012_Nikon_D4_magnesium-alloy_frame_2012_CP%252B.jpg/640px-2012_Nikon_D4_magnesium-alloy_frame_2012_CP%252B.jpg&w=640&q=50)
マグネシウム合金
ウィキペディア フリーな encyclopedia
マグネシウム合金(マグネシウムごうきん)は、マグネシウムを主成分とする合金である。エレクトロン、ダウメタルとも呼ばれる。
![Thumb image](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/a/a5/2012_Nikon_D4_magnesium-alloy_frame_2012_CP%2B.jpg/640px-2012_Nikon_D4_magnesium-alloy_frame_2012_CP%2B.jpg)
鉄などの「重い」金属が利用されていた多くの分野で、部品をマグネシウムに置き換えて軽量化することにより、省エネルギーや事故防止、使用感や安全性の向上などが可能となった。プラスチックと比べてリサイクルしやすいのも利点である。これはアルミニウム合金とも共通する事柄であるため、コストや研究の面である種の競合が起こっている。
マグネシウムの結晶は異方性があり、室温付近では(0001)面と(0012)面にしか滑らない。このため、再結晶温度以下での成形となる冷間加工はほとんど不可能であり、圧入鋳造成形(ダイカスト)、半溶解状態での射出成形(チクソモールディング)、鍛造とプレス加工を合わせた成形(プレスフォージング法)などが用いられている。2005年の資料[1]によると、これらのシェアは60%、35%、5%程度となっている。
旋盤加工時等のマグネシウム合金の切屑は引火すると高温で燃え、燃焼時に水をかけると爆発する危険性があるために、一般的な消火器では消火できない。切粉はまめに清掃し不燃質の蓋のできる容器に収め、消火用の乾燥砂(簡易消火用具参照)を準備する等、細心の注意を払う必要がある[2]。ただし近年になって不燃性のマグネシウム合金が開発されたため、この欠点が大きく解決する可能性がある[3]。