マグダラのマリア (サヴォルド)
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『マグダラのマリア』(伊:Maria Maddalena)は、イタリアのルネサンス期の画家、ジローラモ・サヴォルドによる1535-1540年頃の油彩画である。現在、ロンドン・ナショナル・ギャラリーに所蔵されている。1978年に同美術館に購入された[1] [2]。
概要 作者, 製作年 ...
イタリア語: Maria Maddalena 英語: Mary Magdalene | |
作者 | ジョヴァンニ・ジローラモ・サヴォルド |
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製作年 | 1535年から1540年頃 |
種類 | カンヴァス上に油彩 |
寸法 | 89,1 cm × 82,4 cm (351 in × 324 in) |
所蔵 | ナショナル・ギャラリー (ロンドン) |
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サヴォルドはブレシアの出身だが、主にヴェネツィアに住んでいた。修業時代のことはほとんど知られていないが、ネーデルラント絵画、レオナルド・ダ・ヴィンチ、ジョルジョーネの作品に親しんでいたことは疑いえない[3]。
作品は一般的に、ヴェネツィアの民間依頼者の間で人気があったマグダラのマリアに関する、一連の4点の絵画の最初のものであると考えられている。主題はヨハネによる福音書 (20:1) に基づき、マグダラのマリアがキリストの墓を訪れて、墓室をふさぐ石が外されているのを見つけた場面である。背景に比して、異様に大きく、重量感のあるマグダラのマリアは、微妙な光と対比されている。マグダラのマリアのアトリビュートである香油の壺は、画面左下に描かれている。パレスティナにあるはずのキリストの墓は、ラグーナ (潟) の向こうに見えるヴェネツィアに移動している。ロンドンのナショナル・ギャラリーにある本作は、「白い布に身を包んだ美しいマグダラのマリア」と記されている[3]。
同主題の他の3点は以下の所蔵である。