ボーヌのホスピス
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ボーヌのホスピス(The Hospices de Beaune もしくは Hôtel-Dieu de Beaune)は、フランスのボーヌにあるかつての施療院である。フランスでは、オテル・デュー(Hôtel-Dieu、「神の宿」の意)とも呼ばれる。これは1443年にブルゴーニュ公フィリップ善良公の宰相ニコラ・ロラン(ドイツ語版)によって貧しい人々のための施療院(病院)として設立された。建物は、15世紀のブルゴーニュ建築のもっとも素晴らしいものの一つである。施設は1971年まで病院として使用され、古い複合的な施設の一部は老人ホームとして使われ、残りの部分は医療史の博物館として、近世の看護の実際に触れることができる。患者への看護サービスは、現在は近代的な施設で行われている。2015年7月4日、「ブルゴーニュのブドウ畑のクリマ」が、ユネスコの世界遺産に登録された。クリマは、ぶどう畑の区画のことだが、この中にはディジョンとボーヌの町を中心として、ぶどうの生産、流通を支えてきた文化、技術、歴史的な建造物も含まれ、その中にボーヌのホスピスも含まれている[1]。