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ドイツの街道 ウィキペディアから
ベルクシュトラーセ(Bergstraße)はドイツ観光街道の一つ。直訳すれば「山街道」であるが、ここでいう山は峻険なそれではなく、標高150m前後の高原地の南向きの温暖な斜面にブドウ畑が連なる穏やかな山里である。ヘッセン州南部のダルムシュタットから南下し、バーデン=ヴュルテンベルク州ハイデルベルクの南ヴィースロッホに至る。小高い丘陵地が続くオーデンヴァルトの西端にあたり、温暖な気候で古くから知られていた。ローマ時代にはすでにラテン語の「ストラータ・モンタナ」として知られており、その温暖な気候を利用して農場や別荘が作られていた。当時の遺跡も数多く遺されている。古くからこの名で呼ばれていたため、ドイツ語の「ベルクシュトラーセ」は観光街道の名称と言うよりも、この付近一帯を指す地域(Kreis)の名称として定着している。温暖な高原性の気候は、アーモンドや桃をはじめとする豊かな果実を育て、優れたワイン(「ドイツのワイン」参照)を生み出す。ローマ時代の遺跡、ロルシュの修道院跡、ハイデルベルクを初めとして点在する古城跡と、観光資源にも恵まれている。フランクフルトやマンハイムといった都市から近く、交通の便が良いこともあって、避暑や休暇に人気の高い地域であり、国内外から多くの観光客が訪れている。
この街道を中心とした地域は「ベルクシュトラーセ・オーデンヴァルトユネスコ世界ジオパーク」に指定されている[1]。
行程を北から南へ向かってたどる。
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