フィリピン語
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フィリピン語(フィリピンご、ピリピノ、フィリピノ、Filipino)は、フィリピンの国語であり、1987年のフィリピン憲法で定められた公用語の一つである(もう一つの公用語は英語)。オーストロネシア語族に属し、マニラ首都圏を中心にブラカン州からバタンガス州などのルソン島中南部一帯で話されていたタガログ語を標準化した言語である。またフィリピンで話されている言語の総称として用いられることもある。
概要 フィリピン語, 話される国 ...
フィリピン語 | |
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Filipino | |
話される国 | フィリピン |
地域 | 東南アジア |
話者数 |
2,500万人(第一言語話者)[1] 6,000万人以上(第二言語話者) 9,000万人(総話者数)[2] |
言語系統 | |
表記体系 | ラテン文字 (フィリピン語拡張) |
公的地位 | |
公用語 | フィリピン |
統制機関 | フィリピン語委員会(英語版、タガログ語版) |
言語コード | |
ISO 639-1 |
tl[3] |
ISO 639-2 |
fil |
ISO 639-3 |
fil |
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フィリピノ語という表記もまた広く用いられている。「フィリピノ」ですでにフィリピン語の意味であるため重複表現であるとして違和感を指摘する者もいるが、タガログ語、ラテン語のように、言語名+語という書き方は日本語で慣習的に用いられている表現の一つであり、必ずしも間違いではない。
1937年11月13日、第1回フィリピン議会は国立言語研究所を設置し、同研究所がタガログ語を新たな国語の基礎となる言語に選定した。1961年、この新国語は「ピリピノ」と名付けられ、1972年憲法で「フィリピノ」に改称された。
現在ではフィリピン語は国語としてフィリピン全土で教育されているほか、メディアなどで用いられている。