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ビクトル・オードワン(Jean Victoire Audouin、1797年4月27日 – 1841年11月9日)は、フランスの博物学者、昆虫学者、鳥類学者である。
パリで生まれた。両親は法律を学ぶことを望んだが、自然科学に見せられて、医学を学び、1826年に学位を得た。1824年にパリ自然史博物館の昆虫学の教授のピエール=アンドレ・ラトレーユの助手として雇われた。1833年にラトレーユの没後、自然史博物館の昆虫学の教授の地位を継いだ。1838年にはフランス科学アカデミーの農業経済部門の会員に選ばれた。
オードワンの業績としては1826年から1829年の間、アンリ・ミルン=エドワール(Henri Milne-Edwards)とフランスのノルマンディーやブルターニュの海岸で海洋生物の研究を行い、1832年に『フランスの海岸の自然誌』("Histoire naturelle du littoral de la France.")を出版した。主著は『特定の蛾と害虫の自然史』("l'Histoire des insectes nuisibles à la vigne et particulièrement de la Pyrale")はオードワンの没後、ミルヌ=エドワールとアドルフ・ブロンニャール、ジャン=バティスト・デュマらによって完成された。オードワンはフランス昆虫学会の創立者の1人である。"Dictionnaire classique d'histoire naturelle"の著者の一人であり、ジュール=セザール・サヴィニーの"de la Description de l'Égypte"の鳥類の部分を監修した。
鳥類のアカハシカモメ(Ichthyaetus audouinii)に献名されている。フランスでは昆虫の貯精嚢はcopulatrice d'Audouinと呼ばれている。
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