ビオロゲン
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ビオロゲン(Viologen、ビオローゲンとも表記する)は(C5H4NR)2n+ の化学式で表記される有機化合物の総称である。 一部のビオロゲンはさらにピリジル基が修飾されている[1]。
![Thumb image](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/7/73/Paraquat.svg/640px-Paraquat.svg.png)
ビオロゲンの名称はラテン語のviolet(紫)に由来する。還元により紫色を呈色するためである。
代表的なビオロゲンの一種であるパラコート (R = メチル)は、除草剤として広く用いられている。また1930年代初頭には、酸化還元指示薬として用いられていた[2]。
他のビオロゲンも、還元酸化により可逆的に色を変えるため、商品化されている。ビオロゲンの1電子還元体であるラジカルカチオン(C5H4NR)2+は強い青色を示す。