バロース B5000
バロースが1961年にリリースした大型コンピュータ / ウィキペディア フリーな encyclopedia
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バロース B5000は、バロースが1961年にリリースした大型コンピュータの名称。当時バロースは、大型・中型・小型でそれぞれ全く異なるアーキテクチャを採用し、ロバート・S・バートン(英語版)のコンセプトからそれぞれ命令セットを特定の高水準言語向けに最適化するという戦略をとった。大型システムの設計部門はスタックマシン型命令セットを採用し、命令の密度を高めると共に[NB 1]データワード長を48ビットとした。B5000は ALGOL 60 向けに最適化されており、単純なコンパイラでコンパイル可能とした。後継にはB5500がある。その後、B6500/B6700 やその後継機がリリースされた。なお、中型システムはCOBOLに最適化されており、小型システムはコントロールストアが書き換え可能で命令セットを置換可能とされた。
1880年代に創業したバロースはコンピュータ業界では最古参だったが、1950年代末の同社の主力製品はまだ電気機械式の会計機 Sensimatic などだった。IBM、NCR、UNIVACといったライバル企業は既に大型コンピュータを生産し始めていた。遅れて参入することになったバロースは、当時の最新のアイデアに基づく全く新たな設計を採用するという戦略をとった。B5000のアーキテクチャは長続きしなかったが、それをベースとしてB6500が生まれている。そのアーキテクチャはユニシスの ClearPath Libra ファミリに受け継がれており、B6700からサポートしているMCPというオペレーティングシステムがほぼそのまま動作している。第三の大型システムであるB8500は商業的には成功しなかった[1][2]。