ノースロップ・フライ
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ノースロップ・フライ(Herman Northrop Frye, CC, FRSC, 1912年7月14日 – 1991年1月23日)は、カナダの文芸評論家。20世紀で最も影響力をもった文学理論家のひとりである。
最初の著書 Fearful Symmetry (en) (1947年)でウィリアム・ブレイクの詩を論じ、一世を風靡した。その後も文芸批評理論を中心に功績をあげ、世界的に不動の名声を得た。著書『批評の解剖』(1957年)は20世紀に出版された文学理論書の中では最重要文献に数えられる。米国の批評家ハロルド・ブルーム曰く、フライは『批評の解剖』で当代一流の西洋文学者としての地位を確立した[1]。文化批評、社会批評の分野で長年にわたり貢献したフライの名はあまねく知れ渡り、多数の受賞歴を誇る。