ニコラ=ジョゼフ・キュニョー
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ニコラ=ジョゼフ・キュニョー(Nicolas-Joseph Cugnot 、1725年2月26日 - 1804年10月7日[注釈 1])は、18世紀フランスの軍事技術者であり、世界最初の自動車と認められている蒸気三輪自動車を開発した人物である。
当時、フランスは七年戦争においてプロイセンとイギリスに敗北し、失地回復のため軍事力強化に邁進していた。この中で、フランス陸軍は当時の最新技術であった蒸気動力を使って馬の代わりに大砲を運ぶ大型運搬車両の開発を依頼した。2台が試作され、うち1台はルイ15世の資金で製作された。1台目(1号車)は1769年に走行し、このときキュニョーは45歳だった。製作はフランス軍隊の工場でおこなわれた。この大砲の運搬具はファルディエ(『キュニョーの砲車』)とよばれる。