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トルーソー徴候

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トルーソー徴候
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トルーソー徴候(トルーソーちょうこう、: Trousseau sign of latent tetany[注釈 1])は、低カルシウム血症の患者で見られる特徴的肢位のことである[3][4]。しかしながら、正常人の1〜4%でもトルーソー徴候陽性となるという[5]。この徴候は低カルシウム血症反射亢進英語版テタニーなどの症状が出る前に陽性になることが多く、低カルシウム血症の感度英語版は94%と、クボステック徴候英語版(29%)に比べてはるかに高いことが広く知られている[6][7]過換気症候群呼吸性アルカローシス低マグネシウム血症でも起こることがある[1][5]

概要 トルーソー徴候, 別称 ...

トルーソー徴候は、血圧計マンシェット上腕に巻き、収縮期血圧より高い圧を3分間以上かけることで出現する[2]。この手技により上腕動脈英語版が圧迫され、血流が途絶する。低カルシウム血症の患者では、これに続く神経筋刺激反応性により、手と前腕筋攣縮が起こる。手首と中手指節関節英語版(MCP関節)が屈曲し、遠位指節間関節(DIP関節)と近位指節間関節(PIP関節)が伸展するほか、手指は内転する。この徴候は「助産師の手」[1]ないし「産科医の手」(フランス語: main d'accoucheur[8]と呼ばれることもある。

1861年にこの現象を初報告したフランスの内科医アルマン・トルーソーエポニムが与えられている[9][10]。同じくトルーソーにエポニムが与えられているが、悪性腫瘍に伴う血液凝固異常を指すトルーソー症候群とは別物である。

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関連項目

脚注

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