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トリアナイト
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トリアナイト(英: thorianite)は、希少なトリウム酸化鉱物(英語版)である。 組成式はThO2で表される[4]。 放射性元素であるトリウムを主成分とするため、放射性鉱物である。結晶構造は等軸晶系であり、モース硬度は6.5から7。別称をトリアン石[5]、方トリウム鉱[6]とも。
概要 トリアナイト, 分類 ...
トリアナイト | |
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分類 | 酸化鉱物 |
シュツルンツ分類 | 4.DL.05 |
化学式 | 酸化トリウム(英語版)、 ThO2 |
結晶系 | 立方晶系 |
対称 | Fm3m |
単位格子 | a = 5.595 Å; Z = 4 |
晶癖 | 立方体結晶 (ふつう砕石質の堆積物中ではある程度丸みを帯びている) |
双晶 | {111}面を双晶面とする貫入双晶 |
へき開 | 弱い、不明瞭 |
断口 | 不規則、不平坦状、亜貝殻状 |
モース硬度 | 6.5 - 7 |
光沢 | 樹脂光沢、亜金属光沢 |
色 | 暗灰色、黒褐色 |
条痕 | 灰色、緑灰色から黒色 |
透明度 | 不透明、厚さの薄い場合は半透明 |
比重 | 9.7 |
光学性 | 等方性 |
屈折率 | n = 2.20 – 2.35 |
文献 | [1][2][3] |
プロジェクト:鉱物/Portal:地球科学 | |
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トリアナイトはもともと1904年にAnanda Coomaraswamy(英語版)によって閃ウラン鉱であるとされていた[7]が、Wyndham Dunstan(英語版)により新種の鉱物であると認められた[8]。トリウムが含まれる割合が大きいことにちなみ命名された。ウラン、ランタン、セリウム、プラセオジム、ネオジムの酸化物も同様に含有する。
原子核崩壊によるヘリウムが存在するため、ピッチブレンドよりその放射線はやや弱いが、ガンマ線のため遮蔽は難しい。スリランカにある沖積層の宝石砂礫層で広く見られ、ほとんどの場合、水により摩耗し、小さく、重量があり、黒色を呈する結晶として産する。最大規模の結晶は一般に1.5 cm程度である。マダガスカルでは6 cmにも及ぶ結晶が報告されている。[要出典]